真・実質時給ラボは、上場企業を2社ずつ比べるサイトです。年収・残業・有休・勤続から、時給と生涯の手取りの差を出します。求人票の年収だけだと、順番は分かりません。
有価証券報告書の公開データ
年収だけだと、時給でも生涯でも順番が変わります。
何を比べているか
各記事は、有価証券報告書の「従業員の状況」に出ている数字を、同じ項目で2社並べた表から始まります。列は、平均年収(額面)、推定手取り年収、平均年齢、平均勤続年数、月平均残業、年間有休、真・実質時給、生涯推定手取りです。
真・実質時給は、平均年収を、残業と有休を入れた労働時間で割った1時間あたりの目安です。生涯推定手取りは、平均年収・平均年齢・平均勤続から積んだ、比べるための合計です。長く勤めている会社ほど積み上がるので、今年の時給が高い会社が、生涯でも多いとは限りません。どちらも自分の給与明細ではなく、会社全体の平均です。
たとえばホンダと日産
公開中の実質時給は日産が3,453円、ホンダは3,100円では、年収も時給も日産が上です。ただ生涯の手取りはホンダが2億2,800万円、日産が1億5,971万2,992円で、順番が逆です。平均勤続はホンダ19.5年、日産14.7年です。今年の効率を見るのか、長くいたときの合計を見るのかで、結論が変わります。
| 比較項目 | ホンダ | 日産 |
|---|---|---|
| 平均年収(額面) | 820万円 | 約896万円 |
| 月平均残業 | 28.0時間 | 20.3時間 |
| 真・実質時給 | 3,100円 | 3,453円 |
| 平均勤続年数 | 19.5年 | 14.7年 |
| 生涯推定手取り | 2億2,800万円 | 1億5,971万2,992円 |
表の820万円は、記事の表にある8,200,000円です。日産の年収は8,956,336円です。開発部門だけの忙しさや、個人の等級は、この全社平均には入っていません。
表のどこを見るか
- 01 額面求人票と同じ単位の年収です。平均年齢が違う2社を、年収だけで上だ下だと言わないでください。
- 02 実質時給残業が短く、有休が取れている側が上がりやすい数字です。拘束時間あたりの目安です。
- 03 勤続平均勤続が長い会社は、生涯の手取りが伸びやすいです。人が残っている結果でもあり、動きにくい会社でもあります。
- 04 タイトルの数字タイトルには、その記事の表でいちばん差が気になる数字を1つだけ書いています。ほかの列は本文の表で確認できます。
業界ごとに見る数字
同じ「年収が高い」でも、完成車、商社、メガバンク、SIer、電機では、差が出る列が違います。業界のページでは、その業界で先に見る数字を書いて、その下に比較記事を新しい順で並べています。
年収が近く見えても、残業と勤続で時給と生涯の順番が入れ替わります。
5大商社のうち公開分 総合商社年収そのものは高い業界です。今出ている比較では、差は月の残業に出ています。
メガバンク メガバンク・金融年収は近いです。差は1年の年収より、長く勤めたときの合計に出やすいです。
SIerと通信 IT・SIer・通信受託開発と通信キャリアを同じカテゴリに入れています。業種が違うので、混ぜて順位は付けません。
電機・精密 電機・精密人数が少なく利益が高い会社と、大きい組織では、平均年収の意味が違います。
時系列 比較記事一覧業界をまたいで、公開した順にすべての比較を見られます。
新しい比較
直近の4本です。タイトルの数字は、その2社の比較表から取った差です。
この表で分からないこと
載っている数字は、公開資料からの推計です。個人の等級、部署、住宅手当、退職金の条件は表に出ていません。株の売買にも、「この会社に転職した方がいい」という勧めにも使いません。未上場の会社や、有報に従業員の内訳が薄い会社は、同じようには並べられません。
よくある質問
実質時給とは、額面を12で割った月給ですか。
違います。真・実質時給は、平均年収を、残業と有休を織り込んだ労働時間で割った1時間あたりの推計です。月給の12分の1ではありません。記事の表では、額面の列と別に出しています。
生涯推定手取りは、手取り年収に勤続年数を掛けた数ですか。
その単純計算ではありません。平均年収、平均年齢、平均勤続から積んだ比較用の累計です。ホンダと日産の記事では、実質時給は日産が高く、生涯推定手取りはホンダが多い、という逆転が実際に出ています。
データはどこから取っていますか。
有価証券報告書など、誰でも参照できる公開資料です。取材で聞いた非公開の賞与テーブルや、社員の体験談は載せていません。
